クイズの構成
- 穴埋め式4択(50問)
- 問題文に空欄があり、4つの選択肢から正しい答えを選ぶ形式。
- 選択式4択(50問)
- 一般的な質問形式で、4つの選択肢から正しい答えを選ぶ形式。
- 答えの説明
- 各問題の正解について、なぜその選択肢が正しいのかを詳しく説明。必要に応じて歴史的背景やデータも記載。
穴埋め式4択クイズ(50問)
1. 基本情報
- 【名人戦】は将棋のタイトル戦の一つで、毎年_____月に開始される。
a) 2月
b) 4月
c) 6月
d) 8月
正解: b) 4月
説明: 【名人戦】は毎年4月から6月にかけて開催される。これは七番勝負のスケジュールがこの期間に設定されているためである。 - 【名人戦】の七番勝負の持ち時間は2日制で、各____時間である。
a) 6時間
b) 7時間
c) 8時間
d) 9時間
正解: d) 9時間
説明: 【名人戦】の七番勝負は2日制で、持ち時間は各9時間。これは全タイトル戦の中で最長の持ち時間である。 - 【名人戦】の挑戦者を決める予選棋戦は____と呼ばれる。
a) 竜王戦
b) 王位戦
c) 順位戦
d) 王将戦
正解: c) 順位戦
説明: 【名人戦】の挑戦者はA級順位戦の優勝者となる。順位戦は5つのクラスに分かれており、A級のトップが挑戦権を得る。 - 【名人戦】の現在の主催は毎日新聞社と____新聞社である。
a) 読売
b) 朝日
c) 産経
d) 中日
正解: b) 朝日
説明: 【名人戦】は2008年(第66期)以降、毎日新聞社と朝日新聞社が共催している。これは両社の歴史的な関与を反映したものである。 - 【名人戦】の初回開催は____年に開始された。
a) 1925年
b) 1930年
c) 1935年
d) 1940年
正解: c) 1935年
説明: 【名人戦】は1935年に第1期が開始された。これは江戸時代以来の終身名人制を廃し、実力制に移行するためのものであった。
2. 歴史
- 【名人戦】の初代実力制名人は____である。
a) 木村義雄
b) 大山康晴
c) 升田幸三
d) 中原誠
正解: a) 木村義雄
説明: 木村義雄は1937年に第1期名人決定大棋戦を勝ち抜き、初代実力制名人となった。これは終身名人制の廃止後、初めての実力制名人である。 - 【名人戦】の第1期は当初、八段____名によるリーグ戦で開始された。
a) 7名
b) 8名
c) 9名
d) 10名
正解: c) 9名
説明: 第1期名人決定大棋戦は当初八段7名で開始されたが、神田事件の解決により神田辰之助と萩原淳が追加され、9名で行われた。 - 【名人戦】の第1期で、木村義雄が名人決定戦で勝利した相手は____である。
a) 土居市太郎
b) 花田長太郎
c) 大崎熊雄
d) 金子金五郎
正解: b) 花田長太郎
説明: 木村義雄は1937年12月6日の最終局で花田長太郎に勝利し、点数差で名人位を獲得した。規定により番勝負は実施されなかった。 - 【名人戦】の第4期では、挑戦者決定戦が____形式で行われた。
a) リーグ戦
b) トーナメント
c) 総当たり
d) プレーオフ
正解: b) トーナメント
説明: 第4期では挑戦者決定戦がトーナメント形式で行われ、予備資格者が木村義雄と予備手合三番勝負を戦ったが、誰も勝ち越せず木村の防衛となった。 - 【名人戦】の第5期では、戦争の影響で予備手合が____となった。
a) 延期
b) 中止
c) 短縮
d) 実施
正解: b) 中止
説明: 第5期では戦争激化により予備手合が中止され、特例として木村義雄の名人防衛が決定された。
3. 永世名人
- 【名人戦】の永世名人に必要な通算獲得期数は____である。
a) 3期
b) 4期
c) 5期
d) 6期
正解: c) 5期
説明: 永世名人の資格は名人位を通算5期以上獲得した棋士に与えられる。これは1949年に規約として制定された。 - 【名人戦】の初代永世名人は____である。
a) 大山康晴
b) 木村義雄
c) 中原誠
d) 谷川浩司
正解: b) 木村義雄
説明: 木村義雄は1952年に名人位を失冠後、十四世名人を襲位し、初代永世名人となった。 - 【名人戦】の永世名人の中で、現役中に称号を名乗った最初の棋士は____である。
a) 木村義雄
b) 大山康晴
c) 中原誠
d) 谷川浩司
正解: b) 大山康晴
説明: 大山康晴は特例として現役中に十五世名人を名乗ることが許された。これは彼の13連覇など数々の偉業を称えたものである。 - 【名人戦】の永世名人の称号は「____世名人」と呼ばれる。
a) 十
b) 十一
c) 十三
d) 十四
正解: d) 十四
説明: 永世名人の称号は「○世名人」と呼ばれ、木村義雄が十四世名人を名乗ったことから始まる。これは江戸時代の終身名人制を引き継ぐ形である。 - 【名人戦】の永世名人資格を持つ棋士で、2022年現在襲位していないのは____である。
a) 森内俊之
b) 谷川浩司
c) 中原誠
d) 大山康晴
正解: a) 森内俊之
説明: 2022年現在、森内俊之と羽生善治は永世名人の資格を持ちながら襲位していない。森内は引退していないためである。
4. 記録
- 【名人戦】の最多獲得期数を記録した棋士は____である。
a) 中原誠
b) 大山康晴
c) 羽生善治
d) 森内俊之
正解: b) 大山康晴
説明: 大山康晴は通算18期の名人位を獲得し、これは【名人戦】の最多記録である。 - 【名人戦】の最長連覇を記録した棋士は____である。
a) 大山康晴
b) 中原誠
c) 羽生善治
d) 谷川浩司
正解: a) 大山康晴
説明: 大山康晴は13連覇を記録し、これは【名人戦】の最長連覇記録である。 - 【名人戦】の最年少名人は____である。
a) 谷川浩司
b) 加藤一二三
c) 藤井聡太
d) 羽生善治
正解: c) 藤井聡太
説明: 藤井聡太は第81期(2023年)に20歳317日で名人位を獲得し、最年少記録を更新した。 - 【名人戦】の最年長名人は____である。
a) 大山康晴
b) 米長邦雄
c) 中原誠
d) 谷川浩司
正解: b) 米長邦雄
説明: 米長邦雄は第51期(1993年)に49歳345日で名人位を獲得し、最年長記録を保持している。 - 【名人戦】の最速名人(四段昇段後)は____である。
a) 谷川浩司
b) 羽生善治
c) 加藤一二三
d) 藤井聡太
正解: a) 谷川浩司
説明: 谷川浩司は四段昇段後6年177日で第41期(1983年)に名人位を獲得し、最速記録を保持している。
5. 対局形式とルール
- 【名人戦】の七番勝負で、1日目の終わりに行われるのは____である。
a) 封じ手
b) 投了
c) 千日手
d) 持将棋
正解: a) 封じ手
説明: 【名人戦】の七番勝負は2日制であり、1日目の終わりには封じ手が行われる。これは次の手を考えて有利にならないようにするための措置である。 - 【名人戦】の七番勝負で、2日目に設定されている休憩は____である。
a) 昼食休憩のみ
b) 夕食休憩のみ
c) 昼食休憩と夕食休憩
d) 休憩なし
正解: c) 昼食休憩と夕食休憩
説明: 【名人戦】の七番勝負では、両日とも昼食休憩(12時から1時間)、2日目には夕食休憩(17時から30分)が設定されている。これは2018年現在、タイトル戦で唯一夕食休憩がある。 - 【名人戦】の賞金は通常非公開だが、1991年当時の名人の対局料は____万円だった。
a) 450万円
b) 750万円
c) 1,050万円
d) 1,200万円
正解: c) 1,050万円
説明: 1991年当時の『将棋世界』誌上で公開されたデータによれば、名人の対局料は1,050万円、挑戦者は450万円であった。 - 【名人戦】の七番勝負で、勝者が獲得するタイトル称号は____である。
a) 竜王
b) 名人
c) 王位
d) 王将
正解: b) 名人
説明: 【名人戦】の七番勝負の勝者は「名人」のタイトル称号を獲得する。これは将棋界で最も格式と歴史のある称号である。 - 【名人戦】の七番勝負は____形式で行われる。
a) 五番勝負
b) 六番勝負
c) 七番勝負
d) 八番勝負
正解: c) 七番勝負
説明: 【名人戦】は名人と挑戦者による七番勝負形式で行われ、先に4勝した者が名人位を獲得する。
6. 主催者とメディア
- 【名人戦】の第66期(2008年)以降、主催は毎日新聞社と____新聞社が共催している。
a) 読売
b) 朝日
c) 産経
d) 中日
正解: b) 朝日
説明: 第66期(2008年)以降、【名人戦】は毎日新聞社と朝日新聞社が共催している。これは両社の歴史的な関与を反映したものである。 - 【名人戦】の七番勝負の模様は、2015年まで____で放送されていた。
a) NHK総合
b) NHK BSプレミアム
c) テレビ東京
d) フジテレビ
正解: b) NHK BSプレミアム
説明: 【名人戦】の七番勝負は2015年までNHK BSプレミアム(2010年まではNHK BS2)で「将棋名人戦」という番組名で放送されていた。 - 【名人戦】のネット配信を2017年から行っているサービスは____である。
a) ニコニコ生放送
b) ABEMA
c) YouTube
d) Twitch
正解: b) ABEMA
説明: ABEMAは2017年から【名人戦】の七番勝負を完全生中継している。また、朝日新聞囲碁将棋TVでも同様の中継が行われている。 - 【名人戦】の第9期(1950年)から第35期(1976年)までの主催者は____新聞社であった。
a) 毎日
b) 朝日
c) 読売
d) 産経
正解: b) 朝日
説明: 第9期(1950年)から第35期(1976年)まで、【名人戦】の主催は朝日新聞社であった。これは1949年に毎日新聞社との交渉が決裂したためである。 - 【名人戦】の第36期(1977年)から再び主催者となったのは____新聞社である。
a) 毎日
b) 朝日
c) 読売
d) 産経
正解: a) 毎日
説明: 第36期(1977年)から【名人戦】の主催は毎日新聞社に戻った。これは1976年に朝日新聞社との契約が打ち切られたためである。
7. 挑戦者と順位戦
- 【名人戦】の挑戦者を決めるA級順位戦の持ち時間は各____時間である。
a) 4時間
b) 5時間
c) 6時間
d) 7時間
正解: c) 6時間
説明: A級順位戦の持ち時間は各6時間であり、これはチェスクロック方式で管理される。 - 【名人戦】の第66期(2008年)以降、七番勝負の第1局の開催地は____である。
a) 椿山荘
b) 東京ドーム
c) 明治神宮
d) 帝国ホテル
正解: a) 椿山荘
説明: 第66期(2008年)以降、【名人戦】の七番勝負の第1局は東京都文京区の椿山荘で開催されるのが恒例となっている。 - 【名人戦】の七番勝負の第2局~第5局の開催地は____によって決定される。
a) 日本将棋連盟
b) 自治体の公募
c) 棋士の希望
d) 主催者の決定
正解: b) 自治体の公募
説明: 第66期(2008年)以降、【名人戦】の七番勝負の第2局~第5局は全国の自治体からの公募により開催地が決定される。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、八段全員が参加したのは第____期である。
a) 1期
b) 2期
c) 3期
d) 4期
正解: a) 1期
説明: 第1期名人決定大棋戦では、八段全員(当初7名、後に9名)が参加し、リーグ戦が行われた。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、予選を通過した七段が初めて参加したのは第____期である。
a) 1期
b) 2期
c) 3期
d) 4期
正解: b) 2期
説明: 第2期では、予選を通過した七段1名が挑戦者決定リーグに参加した。これは挑戦者決定方式の変更によるものである。
8. 昇段規定
- 【名人戦】の名人位を獲得した八段は____に昇段する。
a) 七段
b) 八段
c) 九段
d) 十段
正解: c) 九段
説明: 1984年4月1日から改定された昇段規定により、八段の挑戦者が名人位を獲得した場合、九段に昇段する。 - 【名人戦】の名人位獲得に伴い九段に昇段した最初の棋士は____である。
a) 谷川浩司
b) 佐藤康光
c) 丸山忠久
d) 森内俊之
正解: a) 谷川浩司
説明: 谷川浩司は1983年に第41期で名人位を獲得し、九段に昇段した。これは昇段規定改定後の初の事例である。 - 【名人戦】の挑戦者となるためには、順位戦の____級在位が必要である。
a) A級
b) B級1組
c) B級2組
d) C級1組
正解: a) A級
説明: 【名人戦】の挑戦者となるためには、順位戦のA級に在位し、A級順位戦で優勝する必要がある。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、40点を下回った棋士は次期リーグの参加権が____される。
a) 停止
b) 延長
c) 保証
d) 免除
正解: a) 停止
説明: 第1期名人決定大棋戦では、リーグ戦の点数が40点を下回った棋士は次期挑戦者決定リーグの参加権が停止された。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、阪田三吉が特例で参加したのは第____期である。
a) 1期
b) 2期
c) 3期
d) 4期
正解: b) 2期
説明: 阪田三吉は名人僭称問題で連盟に所属していなかったが、第2期で八段格として特例で挑戦者決定リーグに参加した。
9. 対局記録
- 【名人戦】の第81期(2023年)で名人位を獲得した棋士は____である。
a) 渡辺明
b) 藤井聡太
c) 豊島将之
d) 永瀬拓矢
正解: b) 藤井聡太
説明: 藤井聡太は第81期(2023年)に渡辺明を破り、名人位を獲得した。これにより最年少名人記録を更新した。 - 【名人戦】の第82期(2024年)の挑戦者は____である。
a) 渡辺明
b) 豊島将之
c) 永瀬拓矢
d) 斎藤慎太郎
正解: b) 豊島将之
説明: 第82期(2024年)の挑戦者は豊島将之であり、藤井聡太との七番勝負を戦った。 - 【名人戦】の第83期(2025年)の挑戦者は____である。
a) 渡辺明
b) 豊島将之
c) 永瀬拓矢
d) 斎藤慎太郎
正解: c) 永瀬拓矢
説明: 第83期(2025年)の挑戦者は永瀬拓矢であり、藤井聡太との七番勝負を戦う予定である。 - 【名人戦】の第7期(1948年)で、唯一の七段挑戦者となった棋士は____である。
a) 大山康晴
b) 升田幸三
c) 塚田正夫
d) 木村義雄
正解: a) 大山康晴
説明: 大山康晴は第7期(1948年)にB級七段としてパラマス式トーナメントを勝ち抜き、唯一の七段挑戦者となった。 - 【名人戦】の第11期(1952年)の第2局を観戦した人物は____である。
a) 昭和天皇
b) 秩父宮雍仁親王
c) 徳川家康
d) 吉田茂
正解: b) 秩父宮雍仁親王
説明: 第11期(1952年)の第2局は愛棋家である秩父宮雍仁親王が観戦した。これは歴史的な出来事として記録されている。
10. その他
- 【名人戦】の七番勝負で、1991年当時の勝者の賞金は____万円であった。
a) 300万円
b) 450万円
c) 1,050万円
d) 1,200万円
正解: d) 1,200万円
説明: 1991年当時の『将棋世界』誌上で公開されたデータによれば、勝者(名人位獲得者)の賞金は1,200万円、敗者は300万円であった。 - 【名人戦】の七番勝負で、夕食休憩について不要と主張した棋士は____である。
a) 羽生善治
b) 渡辺明
c) 谷川浩司
d) 森内俊之
正解: b) 渡辺明
説明: 渡辺明は夕食休憩について「局面が勝負所に入っていてタイミングが悪い」「新聞社的にも休憩無しの方が助かる」と主張し、不要と述べた。 - 【名人戦】の七番勝負で、2010年度から番組の始めと終わりに流されるようになったのは____である。
a) テーマ音楽
b) 対局者のインタビュー
c) 観戦記
d) スポンサーCM
正解: a) テーマ音楽
説明: 2010年度から、【名人戦】のテレビ放送では番組の始めと終わりにテーマ音楽が流されるようになった。これはドラムセット付きのオーケストラ風の音楽である。 - 【名人戦】の挑戦権をかけたA級順位戦最終戦の実況中継は「____」と題して放送されていた。
a) 将棋の一番長い日
b) 将棋の頂点
c) 名人への道
d) 順位戦の戦い
正解: a) 将棋の一番長い日
説明: A級順位戦最終戦の実況中継は「将棋界の一番長い日」と題して、2012年までBSプレミアムで放送されていた。 - 【名人戦】の協賛企業は____である。
a) 大和証券グループ本社
b) 三菱UFJ銀行
c) トヨタ自動車
d) NTTドコモ
正解: a) 大和証券グループ本社
説明: 【名人戦】は2005年度から大和証券グループ本社が協賛している。これは公式サイトにも記載されている。
選択式4択クイズ(50問)
1. 基本情報
- 【名人戦】の七番勝負の勝者が獲得するタイトルは何ですか?
a) 竜王
b) 名人
c) 王位
d) 王将
正解: b) 名人
説明: 【名人戦】の七番勝負の勝者は「名人」のタイトルを獲得する。これは将棋界で最も格式と歴史のあるタイトルである。 - 【名人戦】の七番勝負の持ち時間は何時間ですか?
a) 6時間
b) 7時間
c) 8時間
d) 9時間
正解: d) 9時間
説明: 【名人戦】の七番勝負は2日制で、持ち時間は各9時間。これは全タイトル戦の中で最長の持ち時間である。 - 【名人戦】の挑戦者を決める予選棋戦は何ですか?
a) 竜王戦
b) 王位戦
c) 順位戦
d) 王将戦
正解: c) 順位戦
説明: 【名人戦】の挑戦者はA級順位戦の優勝者となる。順位戦は5つのクラスに分かれており、A級のトップが挑戦権を得る。 - 【名人戦】の現在の主催者はどの2社ですか?
a) 毎日新聞社と読売新聞社
b) 毎日新聞社と朝日新聞社
c) 朝日新聞社と産経新聞社
d) 毎日新聞社と中日新聞社
正解: b) 毎日新聞社と朝日新聞社
説明: 【名人戦】は2008年(第66期)以降、毎日新聞社と朝日新聞社が共催している。これは両社の歴史的な関与を反映したものである。 - 【名人戦】の初回開催は何年ですか?
a) 1925年
b) 1930年
c) 1935年
d) 1940年
正解: c) 1935年
説明: 【名人戦】は1935年に第1期が開始された。これは江戸時代以来の終身名人制を廃し、実力制に移行するためのものであった。
2. 歴史
- 【名人戦】の初代実力制名人は誰ですか?
a) 木村義雄
b) 大山康晴
c) 升田幸三
d) 中原誠
正解: a) 木村義雄
説明: 木村義雄は1937年に第1期名人決定大棋戦を勝ち抜き、初代実力制名人となった。これは終身名人制の廃止後、初めての実力制名人である。 - 【名人戦】の第1期で、八段何名がリーグ戦に参加しましたか?
a) 7名
b) 8名
c) 9名
d) 10名
正解: c) 9名
説明: 第1期名人決定大棋戦は当初八段7名で開始されたが、神田事件の解決により神田辰之助と萩原淳が追加され、9名で行われた。 - 【名人戦】の第1期で、木村義雄が名人決定戦で勝利した相手は誰ですか?
a) 土居市太郎
b) 花田長太郎
c) 大崎熊雄
d) 金子金五郎
正解: b) 花田長太郎
説明: 木村義雄は1937年12月6日の最終局で花田長太郎に勝利し、点数差で名人位を獲得した。規定により番勝負は実施されなかった。 - 【名人戦】の第4期で、挑戦者決定戦は何形式で行われましたか?
a) リーグ戦
b) トーナメント
c) 総当たり
d) プレーオフ
正解: b) トーナメント
説明: 第4期では挑戦者決定戦がトーナメント形式で行われ、予備資格者が木村義雄と予備手合三番勝負を戦ったが、誰も勝ち越せず木村の防衛となった。 - 【名人戦】の第5期で、予備手合が何になりましたか?
a) 延期
b) 中止
c) 短縮
d) 実施
正解: b) 中止
説明: 第5期では戦争激化により予備手合が中止され、特例として木村義雄の名人防衛が決定された。
3. 永世名人
- 【名人戦】の永世名人に必要な通算獲得期数は何期ですか?
a) 3期
b) 4期
c) 5期
d) 6期
正解: c) 5期
説明: 永世名人の資格は名人位を通算5期以上獲得した棋士に与えられる。これは1949年に規約として制定された。 - 【名人戦】の初代永世名人は誰ですか?
a) 大山康晴
b) 木村義雄
c) 中原誠
d) 谷川浩司
正解: b) 木村義雄
説明: 木村義雄は1952年に名人位を失冠後、十四世名人を襲位し、初代永世名人となった。 - 【名人戦】の永世名人の中で、現役中に称号を名乗った最初の棋士は誰ですか?
a) 木村義雄
b) 大山康晴
c) 中原誠
d) 谷川浩司
正解: b) 大山康晴
説明: 大山康晴は特例として現役中に十五世名人を名乗ることが許された。これは彼の13連覇など数々の偉業を称えたものである。 - 【名人戦】の永世名人の称号は何と呼ばれますか?
a) 十世名人
b) 十一世名人
c) 十三世名人
d) 十四世名人
正解: d) 十四世名人
説明: 永世名人の称号は「○世名人」と呼ばれ、木村義雄が十四世名人を名乗ったことから始まる。これは江戸時代の終身名人制を引き継ぐ形である。 - 【名人戦】の永世名人資格を持つ棋士で、2022年現在襲位していないのは誰ですか?
a) 森内俊之
b) 谷川浩司
c) 中原誠
d) 大山康晴
正解: a) 森内俊之
説明: 2022年現在、森内俊之と羽生善治は永世名人の資格を持ちながら襲位していない。森内は引退していないためである。
4. 記録
- 【名人戦】の最多獲得期数を記録した棋士は誰ですか?
a) 中原誠
b) 大山康晴
c) 羽生善治
d) 森内俊之
正解: b) 大山康晴
説明: 大山康晴は通算18期の名人位を獲得し、これは【名人戦】の最多記録である。 - 【名人戦】の最長連覇を記録した棋士は誰ですか?
a) 大山康晴
b) 中原誠
c) 羽生善治
d) 谷川浩司
正解: a) 大山康晴
説明: 大山康晴は13連覇を記録し、これは【名人戦】の最長連覇記録である。 - 【名人戦】の最年少名人は誰ですか?
a) 谷川浩司
b) 加藤一二三
c) 藤井聡太
d) 羽生善治
正解: c) 藤井聡太
説明: 藤井聡太は第81期(2023年)に20歳317日で名人位を獲得し、最年少記録を更新した。 - 【名人戦】の最年長名人は誰ですか?
a) 大山康晴
b) 米長邦雄
c) 中原誠
d) 谷川浩司
正解: b) 米長邦雄
説明: 米長邦雄は第51期(1993年)に49歳345日で名人位を獲得し、最年長記録を保持している。 - 【名人戦】の最速名人(四段昇段後)は誰ですか?
a) 谷川浩司
b) 羽生善治
c) 加藤一二三
d) 藤井聡太
正解: a) 谷川浩司
説明: 谷川浩司は四段昇段後6年177日で第41期(1983年)に名人位を獲得し、最速記録を保持している。
5. 対局形式とルール
- 【名人戦】の七番勝負で、1日目の終わりに行われるのは何ですか?
a) 封じ手
b) 投了
c) 千日手
d) 持将棋
正解: a) 封じ手
説明: 【名人戦】の七番勝負は2日制であり、1日目の終わりには封じ手が行われる。これは次の手を考えて有利にならないようにするための措置である。 - 【名人戦】の七番勝負で、2日目に設定されている休憩は何ですか?
a) 昼食休憩のみ
b) 夕食休憩のみ
c) 昼食休憩と夕食休憩
d) 休憩なし
正解: c) 昼食休憩と夕食休憩
説明: 【名人戦】の七番勝負では、両日とも昼食休憩(12時から1時間)、2日目には夕食休憩(17時から30分)が設定されている。これは2018年現在、タイトル戦で唯一夕食休憩がある。 - 【名人戦】の賞金は通常非公開ですが、1991年当時の名人の対局料はいくらでしたか?
a) 450万円
b) 750万円
c) 1,050万円
d) 1,200万円
正解: c) 1,050万円
説明: 1991年当時の『将棋世界』誌上で公開されたデータによれば、名人の対局料は1,050万円、挑戦者は450万円であった。 - 【名人戦】の七番勝負は何形式で行われますか?
a) 五番勝負
b) 六番勝負
c) 七番勝負
d) 八番勝負
正解: c) 七番勝負
説明: 【名人戦】は名人と挑戦者による七番勝負形式で行われ、先に4勝した者が名人位を獲得する。 - 【名人戦】の七番勝負で、1991年当時の勝者の賞金はいくらでしたか?
a) 300万円
b) 450万円
c) 1,050万円
d) 1,200万円
正解: d) 1,200万円
説明: 1991年当時の『将棋世界』誌上で公開されたデータによれば、勝者(名人位獲得者)の賞金は1,200万円、敗者は300万円であった。
6. 主催者とメディア
- 【名人戦】の第66期(2008年)以降、主催者はどの2社ですか?
a) 毎日新聞社と読売新聞社
b) 毎日新聞社と朝日新聞社
c) 朝日新聞社と産経新聞社
d) 毎日新聞社と中日新聞社
正解: b) 毎日新聞社と朝日新聞社
説明: 第66期(2008年)以降、【名人戦】は毎日新聞社と朝日新聞社が共催している。これは両社の歴史的な関与を反映したものである。 - 【名人戦】の七番勝負の模様は、2015年までどこで放送されていましたか?
a) NHK総合
b) NHK BSプレミアム
c) テレビ東京
d) フジテレビ
正解: b) NHK BSプレミアム
説明: 【名人戦】の七番勝負は2015年までNHK BSプレミアム(2010年まではNHK BS2)で「将棋名人戦」という番組名で放送されていた。 - 【名人戦】のネット配信を2017年から行っているサービスは何ですか?
a) ニコニコ生放送
b) ABEMA
c) YouTube
d) Twitch
正解: b) ABEMA
説明: ABEMAは2017年から【名人戦】の七番勝負を完全生中継している。また、朝日新聞囲碁将棋TVでも同様の中継が行われている。 - 【名人戦】の第9期(1950年)から第35期(1976年)までの主催者はどこですか?
a) 毎日新聞社
b) 朝日新聞社
c) 読売新聞社
d) 産経新聞社
正解: b) 朝日新聞社
説明: 第9期(1950年)から第35期(1976年)まで、【名人戦】の主催は朝日新聞社であった。これは1949年に毎日新聞社との交渉が決裂したためである。 - 【名人戦】の第36期(1977年)から再び主催者となったのはどこですか?
a) 毎日新聞社
b) 朝日新聞社
c) 読売新聞社
d) 産経新聞社
正解: a) 毎日新聞社
説明: 第36期(1977年)から【名人戦】の主催は毎日新聞社に戻った。これは1976年に朝日新聞社との契約が打ち切られたためである。
7. 挑戦者と順位戦
- 【名人戦】の挑戦者を決めるA級順位戦の持ち時間は何時間ですか?
a) 4時間
b) 5時間
c) 6時間
d) 7時間
正解: c) 6時間
説明: A級順位戦の持ち時間は各6時間であり、これはチェスクロック方式で管理される。 - 【名人戦】の第66期(2008年)以降、七番勝負の第1局の開催地はどこですか?
a) 椿山荘
b) 東京ドーム
c) 明治神宮
d) 帝国ホテル
正解: a) 椿山荘
説明: 第66期(2008年)以降、【名人戦】の七番勝負の第1局は東京都文京区の椿山荘で開催されるのが恒例となっている。 - 【名人戦】の七番勝負の第2局~第5局の開催地はどのように決定されますか?
a) 日本将棋連盟
b) 自治体の公募
c) 棋士の希望
d) 主催者の決定
正解: b) 自治体の公募
説明: 第66期(2008年)以降、【名人戦】の七番勝負の第2局~第5局は全国の自治体からの公募により開催地が決定される。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、八段全員が参加したのは第何期ですか?
a) 1期
b) 2期
c) 3期
d) 4期
正解: a) 1期
説明: 第1期名人決定大棋戦では、八段全員(当初7名、後に9名)が参加し、リーグ戦が行われた。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、予選を通過した七段が初めて参加したのは第何期ですか?
a) 1期
b) 2期
c) 3期
d) 4期
正解: b) 2期
説明: 第2期では、予選を通過した七段1名が挑戦者決定リーグに参加した。これは挑戦者決定方式の変更によるものである。
8. 昇段規定
- 【名人戦】の名人位を獲得した八段は何段に昇段しますか?
a) 七段
b) 八段
c) 九段
d) 十段
正解: c) 九段
説明: 1984年4月1日から改定された昇段規定により、八段の挑戦者が名人位を獲得した場合、九段に昇段する。 - 【名人戦】の名人位獲得に伴い九段に昇段した最初の棋士は誰ですか?
a) 谷川浩司
b) 佐藤康光
c) 丸山忠久
d) 森内俊之
正解: a) 谷川浩司
説明: 谷川浩司は1983年に第41期で名人位を獲得し、九段に昇段した。これは昇段規定改定後の初の事例である。 - 【名人戦】の挑戦者となるためには、順位戦の何級在位が必要ですか?
a) A級
b) B級1組
c) B級2組
d) C級1組
正解: a) A級
説明: 【名人戦】の挑戦者となるためには、順位戦のA級に在位し、A級順位戦で優勝する必要がある。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、40点を下回った棋士はどうなりますか?
a) 次期リーグの参加権が停止
b) 次期リーグの参加権が延長
c) 次期リーグの参加権が保証
d) 次期リーグの参加権が免除
正解: a) 次期リーグの参加権が停止
説明: 第1期名人決定大棋戦では、リーグ戦の点数が40点を下回った棋士は次期挑戦者決定リーグの参加権が停止された。 - 【名人戦】の挑戦者決定リーグで、阪田三吉が特例で参加したのは第何期ですか?
a) 1期
b) 2期
c) 3期
d) 4期
正解: b) 2期
説明: 阪田三吉は名人僭称問題で連盟に所属していなかったが、第2期で八段格として特例で挑戦者決定リーグに参加した。
9. 対局記録
- 【名人戦】の第81期(2023年)で名人位を獲得した棋士は誰ですか?
a) 渡辺明
b) 藤井聡太
c) 豊島将之
d) 永瀬拓矢
正解: b) 藤井聡太
説明: 藤井聡太は第81期(2023年)に渡辺明を破り、名人位を獲得した。これにより最年少名人記録を更新した。 - 【名人戦】の第82期(2024年)の挑戦者は誰ですか?
a) 渡辺明
b) 豊島将之
c) 永瀬拓矢
d) 斎藤慎太郎
正解: b) 豊島将之
説明: 第82期(2024年)の挑戦者は豊島将之であり、藤井聡太との七番勝負を戦った。 - 【名人戦】の第83期(2025年)の挑戦者は誰ですか?
a) 渡辺明
b) 豊島将之
c) 永瀬拓矢
d) 斎藤慎太郎
正解: c) 永瀬拓矢
説明: 第83期(2025年)の挑戦者は永瀬拓矢であり、藤井聡太との七番勝負を戦う予定である。 - 【名人戦】の第7期(1948年)で、唯一の七段挑戦者となった棋士は誰ですか?
a) 大山康晴
b) 升田幸三
c) 塚田正夫
d) 木村義雄
正解: a) 大山康晴
説明: 大山康晴は第7期(1948年)にB級七段としてパラマス式トーナメントを勝ち抜き、唯一の七段挑戦者となった。 - 【名人戦】の第11期(1952年)の第2局を観戦した人物は誰ですか?
a) 昭和天皇
b) 秩父宮雍仁親王
c) 徳川家康
d) 吉田茂
正解: b) 秩父宮雍仁親王
説明: 第11期(1952年)の第2局は愛棋家である秩父宮雍仁親王が観戦した。これは歴史的な出来事として記録されている。
10. その他
- 【名人戦】の七番勝負で、夕食休憩について不要と主張した棋士は誰ですか?
a) 羽生善治
b) 渡辺明
c) 谷川浩司
d) 森内俊之
正解: b) 渡辺明
説明: 渡辺明は夕食休憩について「局面が勝負所に入っていてタイミングが悪い」「新聞社的にも休憩無しの方が助かる」と主張し、不要と述べた。 - 【名人戦】の七番勝負で、2010年度から番組の始めと終わりに流されるようになったのは何ですか?
a) テーマ音楽
b) 対局者のインタビュー
c) 観戦記
d) スポンサーCM
正解: a) テーマ音楽
説明: 2010年度から、【名人戦】のテレビ放送では番組の始めと終わりにテーマ音楽が流されるようになった。これはドラムセット付きのオーケストラ風の音楽である。 - 【名人戦】の挑戦権をかけたA級順位戦最終戦の実況中継は何と題して放送されていましたか?
a) 将棋の一番長い日
b) 将棋の頂点
c) 名人への道
d) 順位戦の戦い
正解: a) 将棋の一番長い日
説明: A級順位戦最終戦の実況中継は「将棋界の一番長い日」と題して、2012年までBSプレミアムで放送されていた。 - 【名人戦】の協賛企業はどこですか?
a) 大和証券グループ本社
b) 三菱UFJ銀行
c) トヨタ自動車
d) NTTドコモ
正解: a) 大和証券グループ本社
説明: 【名人戦】は2005年度から大和証券グループ本社が協賛している。これは公式サイトにも記載されている。 - 【名人戦】の七番勝負で、1991年当時の名人手当はいくらでしたか?
a) 月に約50万円
b) 月に約75万円
c) 月に約100万円
d) 月に約150万円
正解: c) 月に約100万円
説明: 1991年当時の『将棋世界』誌上で公開されたデータによれば、名人は順位戦の対局がない代わりに、月に約100万円の名人手当が上乗せされていた。
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